私は歯科の治療が苦手です。
身動きができず、じっと我慢している『まな板の鯉』状態であることが苦痛。
そんな私が、今年の1月から5月末まで、たった週1回でしたが歯科の仕事をしたことで、
プラスに働いていることに気がつきました。
8月末、自分の歯の定期検診の際、
今まで苦痛で仕方なかった検診が、そうでもないかも…。
何の道具を使っているのか、気になりチラッ。
次は何をするのか、気になりチラッ。
作業の流れもだいたい頭に入っていたので、時間もさほど気にならず。
レントゲンの際の、
口の中にフイルムを噛んで、狭い密室な空間も案外と平気でした。
仕事としては患者さんの器具のセッティング、片付け、洗浄など、簡単なことしか携わっていませんでしたが、
知らず知らずのうちに、歯科治療への恐怖が薄まっていたようで、
慣れるって、すごいです。
今回の検診で、小さな虫歯が見つかり、
削って、歯と同じ色味のモノを入れる、と説明を受けたとき、
私はとっさに、CR充填だ!
虫歯の治療としては軽く、コンポジットレジンという歯科用のプラスチックを入れる治療。頭のなかで理解できてニンマリ。
翌週、実際の治療の流れは、
麻酔をする
歯を削る
CRの充填をする
光を照射して、硬化させる
最後は治療した歯を整えて、治療は終了。
治療の最中は、歯科助手さんのバキュームが入り、
いつもは口のなかに唾がたまり、呼吸が苦しくなることがあったのですが、
手際のよい吸引で、苦しくならず。
歯科治療の苦痛の一つは、まな板の鯉。
そしてもう一つは、目をつぶっているので、何をしているのか分からず、
私は不安になりがちなので、時間が長く感じて苦痛。
ただ、歯科でお勤めしていた時に、目を開けている患者さんが案外といて、
目を閉じていないといけないと思い込んでましたが、
開けていても変じゃない、と分かったことも大きかったです。
治療中は時々チラッと見ながら、流れも分かっていたので気持ちの余裕にもつながりました。
そして今回の担当は、初めてお目にかかる30代くらいの女性の先生。
治療に入る前に、
『昨日は中秋の名月、ご覧になりましたか?』
『思わず願い事を言ってました(笑)』などなど。
口を開けている私は、軽くうなずくくらいですが、
先生との何気ない会話で、気持ちを和ませてくれたのが良かったです。
治療中も、『軽く麻酔をかけますね』
麻酔のあとは『痛みは大丈夫ですか?少し揉みますね』
『風をかけますね』
『水を出しながら、削っていきますよ』
一言一言いってくれるのが、不安症な私には安心。
診察が終わり、私が挨拶をして部屋を出るときも、
先生は作業の手を止めて、私の方に向きを変えて『お疲れさまでした』と答えてくれたのも好印象。
不安な気持ちに寄り添ってくれる先生だったな、と思いました。
このような先生の歯の治療なら、不安症な私でも頑張れそうです(⌒‐⌒)
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